【模刻-16】奈良県 東大寺法華堂執金剛神立像

想定復元模刻

〈東大寺法華堂執金剛神像完全復元プロジェクト〉

模刻像制作:重松優志 制作年 2019年

彩色:飯沼春子ほかプロジェクトスタッフ一同 制作年 2020年

 原本像は今から約1300年前、奈良時代の中頃に制作された塑像で、年に1日だけ開帳される秘仏です。シルクロードを通り、我が国に蓄積された文化が生み出した数々の名品のなかでも、特に優れたものです。

 この模刻像は、博士後期課程の研究(重松優志「東大寺法華堂執金剛神立像の模刻制作を通した奈良時代塑像の構造・技法研究」2019年)において、原本像に忠実に制作した塑像へ、科学調査に基づく復元彩色を施したものです。復元彩色は「東大寺法華堂執金剛神像完全復元プロジェクト」としてクラウドファンディングでご寄附を募り、実現することができました。

 塑像の模刻段階では、当時の仏工が心木を改変し、よりダイナミックな動きを作り出していることが明らかになりました。塑造という、高い自由度を持つ素材に、超一級の仏工が正面から挑み成し遂げた像であるといえるでしょう。彩色の段階では、古代中国の文献を参考にして紫色染料を復元し、また長い年月の中で失われた文様の復元に腐心しました。

 当時この像を実際に目にすることができたのはごく一部の限られた人々だったはずです。しかし、その鮮やかな姿は彼らの目に焼き付いたことでしょう。今から1300年前、天平時代の人々がみた光景を、ご一緒に感じることができれば幸いです。

模刻像の制作(重松優志)

くわしくはこちらのページでご覧いただけます

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心木​(動きを強める前)

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​仕上げ土に混ぜる楮の繊維

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​荒土つけ​

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​仕上げ土での塑形​

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​ガラスの黒目嵌入前​

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心木​(動きを強めた後)

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藁すさを混ぜた​荒土

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​荒土・中土での塑形

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​天衣の制作​

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​前盾の制作​

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​ガラスの黒目嵌入後

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​塑像の完成​

彩色(復元プロジェクト)

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​復元彩色​(仲裕次郎・入江啓)

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​復元彩色​(仲裕次郎・入江啓)

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​復元彩色​3DCG(山田修)

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白土の塗布

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白下地の完成

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​箔押しの完了​

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​丹地の塗り​

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​掃墨漆の塗布

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​箔押し

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​緑青を用いた盛り上げ​

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​緑青を用いた盛り上げ​(箔押し後)

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​群青の1段目​

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​おかげさまで目標達成!​

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​あごひげを描き入れる直前​

​ 〈執金剛神像完全復元プロジェクト〉へご支援をくださった皆様方に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。