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【模刻-26】奈良県 室生寺十一面観音菩薩立像(縮模)
木彫:山田亜紀、彩色:飯沼春子 制作年 2019年
原本像は、室生寺金堂創建当初の本尊と考えられる3軀のうちの1軀です。漣波式(れんぱしき)衣文と呼ばれる、浅瀬にさざなみが打ち寄せるような繊細な衣文表現と、太づくりな肉体表現が対照的な、平安時代前期を代表する像です。この模刻像は、原本像の3分1縮尺模刻です。制作を進めるうち、像の正中線が背面ではわずかに歪んでいることに気が付きました。完璧なシンメトリーではなく、絶妙な歪みのバランスが含まれることにより、新たな美しさが創り出されていることを、制作を通じて発見することができました。

室生寺(金堂)

東博での調査
東博での調査

粗彫り

背刳り

粗彫り

小造り

木地仕上げ

古色の下地


框制作
古色作業

模刻像の完成
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