
研究報告発表展2020
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東京藝術大学 保存修復彫刻研究室
保存修復彫刻研究室
について
日本における彫刻文化財の大半は仏像です。歴史の風雪に耐えた彫刻文化財を保存し後世に伝える努力は、現代を表現する創造活動にも匹敵する大切な仕事であり、そのための技法の解明や技術保存、そして人材育成は不可欠なことです。
私たちの研究室では、狭義の修復技術の研究や修復技術者の育成にとどまらず、この風土のなかで生み出された文化財が、祖先の心のよりどころであったことを常に念頭におきつつ、彼らが遺してくれた素晴らしい文化と造形に最大限の敬意を持って、ものとわざとこころを継承し後世に伝える努力を実践していきたいと考えています。

オンライン発表展閉幕のお知らせ
コロナ禍のとともに始まった本展覧会も、開幕して早3年近くが経ち、お陰様で2万3千人以上の皆様にご覧頂くことができました。本オンライン会場は、保存修復彫刻研究室の新しいホームページ立ち上げに伴い、3月いっぱいで閉幕させて頂きます。
長らくご覧頂き、また多くのご支援・ご声援を頂戴しましたこと、研究室一同心よりお礼申し上げます。
新しいHPはこちらからご覧ください。ご寄付のお申し込みやご連絡もこちらで承っております。
https://www.tokyogeidai-hozon.com/
また、研究室のFacebookも運営中です。
https://www.facebook.com/hozonchoukoku/
今後とも、保存修復彫刻研究室をよろしくお願いいたします。
オンライン展開催に
あたって
今年度も、たいへん充実した教育研究の成果を収め、みなさまへご報告できることを楽しみにしていましたが、思いがけず緊急事態宣言に見舞われ、陳列館での展示を見送らざるを得なくなったことは、たいへん残念な事でした。
しかし、転んでもただでは起きないわがゼミですから、禍を福に転じて、新しい技術を取得し、急遽オンライン発表展を開催することになりました。私の思いつきを、いち早く具体化してくれた研究室スタッフには、感謝のことばもありません。 なにしろ初めての試みですので、思いばかりが先走って、お目だるい点もあるかも知れませんが、そこは急ごしらえのこととてお許しを賜りましたら幸いです。
籔内佐斗司
2019年度の研究室の仕事
私達の研究室では、古仏を写し取る「模刻研究」を通して先人達の技術や感性を学び、そこで養った技量を文化財修復や古典研究に活かしています。また、最新の3D計測技術は文化財の研究や保存修復を支えています。本来であれば本学陳列館でご披露する予定だったそれぞれの研究を、オンラインでご覧ください。








私達は保存修復彫刻研究室を応援しています